立原道造(たちはら みちぞう) 大正3―昭和14(1914―1939)
詩人・建築家。東京生まれ。東大建築科卒。立原道造は1934年(昭和9)夏、初めて信濃追分に滞在し<村ぐらし>を経験、それをもとに詩「村ぐらし」「詩は」2篇を「四季」に発表し、文壇に登場した。堀辰雄、三好達治、丸山薫の3名の共同編集でスタートした月刊誌「四季」(第2次)の編集に津村信夫とともに関わった。たびたび軽井沢を訪れ、音楽性豊かなソネット(十四行詩)などを多く発表。軽井沢においては堀辰雄や室生犀星らに兄事し、交流を深めた。生前、二冊の詩集『萱草に寄す』『暁と夕の詩』を自費刊行。大学の卒業設計は「浅間山麓に位する芸術家コロニイの建築群」。第1回中原中也賞受賞。24歳8ヶ月で病没。(全集あり)